番町の町並みを守る会
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【重要】東京都議会議員選挙4候補への公開質問(7/1更新)

7月1日早朝時点で、すべての候補よりご回答をいただきました。
ご確認いただき、投票時のご参考にしていただければ幸いです。

 

下記4名の候補者の皆さまに一斉送信させていただきました文面です

 

私共は、千代田区番町の住環境、教育環境を守り、番町の良い町並みを後世に引き継ぐことを目的に発足した「番町の町並みを守る会」と申します。
(詳細は「番町の町並みを守る会」ホームページ https://bancho-machinami.com を御参照下さい。以下「守る会」)

私共は、会の基本方針として、いかなる宗教・政党にも偏らないことを掲げており、今回の東京都議会議員選挙においても、特定の政党や個人を応援することは致しません。

ただ、候補者の方々が、まちづくりに対して、どのようなご意見、お考えをお持ちかを明らかにし、有権者の皆様に投票の判断材料を提供することが重要と考え、質問をさせて頂きます。

ご回答は、6月25日の告示日以降に「守る会」のホームページ及びメーリングリストにて公開させて頂きますので、あらかじめご了解ください。

【質問】番町にはほぼその全域に、まちづくりの基本方針を定めた「地区計画」があります。

(詳細は千代田区のホームページ資料1:番町・麹町地域の地区計画の概要をご参照ください。)

これは、千代田区議会の決議による「地区計画条例」として拘束力のあるものになっています。

これにより、日本テレビ通りを含む二番町は、『総合設計を利用した場合でも、建物高さを最大60メートルとする』制限が定められています。

さらに、この度成立した都市計画マスタープランでは、「番町は、中層・中高層の住居系の複合市街地及び文教地区として、落ち着いた佇まいを生かしたまちづくりを行う」と定められました。

しかるところ、現在、この日本テレビ通りに地区計画を変更の上、超高層ビルを建設しようとの動きがあり、大きな議論が起こっています。

「守る会」は、超高層ビルは、落ち着いた佇まいを求めるまちづくりと相容れないと考えますが、貴殿に於かれては地区計画の変更が必要だと思いますか?

 

□落ち着いた住宅街、文教地区の維持の為に、地区計画の維持が望ましい。
□まちの活性化の為には、地区計画の変更が必要。
□その他(具体的に記述ください)

 

 
 

【各候補からのご回答】(回答順に掲載)

 
 

◆内田直之候補より

 

以下の通り、回答いたします。
□落ち着いた住宅街、文教地区の維持の為に、地区計画の維持が望ましい。

□まちの活性化の為には、地区計画の変更が必要。

■その他(具体的に記述ください)

千代田区内には30近いまちづくりが検討されており、その中のひとつである日本テレビ通りの計画については詳しく承知していません。

申し訳ありませんが、一般論として述べさせて頂きます。

千代田区では、20年ぶりに都市計画マスタープランが改定されています。これらを地区で具現化するためには、地区のマスタープランである地区計画の見直しも必要ではと考えています。単純な住機能だけでなく、コロナと共生するニューノーマルに対応した機能の誘導、個性的な商業文化の継承。「歩いて楽しい」まちづくりなどが実現できる地区計画が必要です。これらを変更する、変更しないについては、多様なステークホルダーが、まちづくりの将来像を共有する必要があります。地区計画を変更する場合には、区民の住環境を守るとともに、公共性の向上や如何に地域に貢献できるかが重要だと考えます。

 

 

◆はまもりかおり候補より

 

■落ち着いた住宅街、文教地区の維持の為に、地区計画の維持が望ましい。

□まちの活性化の為には、地区計画の変更が必要。

□その他(具体的に記述ください)

 

地区計画を変更する必要はないと考えています。
超高層ビルができることにより、道や駅の混雑、ビル風など、住環境の悪化を招くと考えています。
まちづくりは、住民の合意を元に進めることが重要であり、合意なしに地区計画を変更することはあってはならないと考えます。

 

 

◆冨田直樹候補より

 

■落ち着いた住宅街、文教地区の維持のために、地区計画の維持が望ましい。

□まちの活性化の為には、地区計画の変更が必要。

□その他(具体的に記述ください)

  
 地区計画は、めざすべきまちづくり像と、それを実現する独自ルールを住民主体で定めたものです。その変更は、住民の生活要求が既存のまちづくり像と矛盾をきたしたときに、初めて課題となるものです。少なくても1企業の再開発プランに左右されることではないと考えます。

 ただし、当該企業がまちづくり像を住民と共有し、住民とともにまちづくりをすすめる立場に立ち、その再開発事業が住民の願いにこたえる公共性あるプランとなった場合、住民が合意できる範囲で、地区計画の変更はありうると考えます。

 日本はすでに人口減社会に突入しています。住環境・地球環境への多大な負荷もふまえるならば、集中を招く高さ制限等の緩和はできるだけ避けるべきではないでしょうか。

 

 

◆平けいしょう候補より

 

□落ち着いた住宅街、文教地区の維持のために、地区計画の維持が望ましい。

□まちの活性化の為には、地区計画の変更が必要。

■その他(具体的に記述ください)

  
お待たせして申し訳ございません。この度は、町で皆さまが身近に感じている課題について意見を述べる機会をいただき誠にありがとうございます。

この件について、知る機会が最近でしたが、一定の理解をしている人からの説明、オープンハウス、住民の皆さまのご意見をうかがう機会で状況を一定程度、理解しました。
今回は、2点についてご回答いたします。

①住民参画について
②都議会議員としての関わり方、お役に立てる具体について
 

①住民参画について、わたくし平けいしょうの認識

まず、私の地区計画の認識は、地区の課題や特徴を踏まえ、住民と区が連携し、地区の目指すべき将来像を設定し、その実現に向け都市計画に位置づけたまちづくりを進めることです。中でも、「地域の人々が、まちの将来像を共有し、目標の実現に向けた方針のもと地区として一体感を持ったまちづくりを進めること」と認識しています。千代田区では、この夏、都市計画マスタープランも公開されるので、今後の地区計画に加え、地区整備計画で道路・公園や建築物などのルールなど地域の良好な景観形成に主体的に取り組むための見直しが進んでいくものと考えます。以上を踏まえ、
以下の②について回答します。

②東京都議会議員としての関わり方、お役に立てる具体について

本件は民有地の開発ですが広大な土地ゆえに町並みや住環境への影響を懸念する声、これを機に町をもっと住みよくして欲しいという期待の声をうかがいました。
懸念される方の中には、高層化をはじめインフラへの影響が多数でしたが、特に気になったのは物事を進める、決める際のプロセスに不透明さを感じているご意見でした。

しかし、都市計画マスタープランの策定過程で様々なご意見を盛り込んだと聞きました。都市計画マスタープランなどの策定で地区計画の見直しを同時に行うのは理解できますが、住民参画型のまちづくりで、賛否を越えて合意形成の機会、手法を導入する提案、支援が必要と感じます。賛否を声高に叫ぶのは分かりやすい意思表示ですが、具体的に解決に導く支援を検討することが議員の関わり方として現実的ではないかと考えました。

本件に都議会議員が直接かかわる可能性は少ないかもしれませんが、地区計画に必要な合意形成の場づくりや修正の提案を話し合いのテーブルに載せることができる議員であるか否かが大切と考えます。わたくしにとって小池都知事、樋口区長との連携とは、住民の声を届けるだけではありません。町場の状況とズレが生じた場合に施策の変更や新たな提案を働きかけることも大切な役目です。住民の皆さまの声を聴き合意形成がされたまちづくりを進めていくべきと考えます。

以上

 

 

投票日は7月4日(日)7時から20時となっておりますが、期日前投票はすでに可能です。

https://www.r3togisen.metro.tokyo.lg.jp/early-voting-place.html (都議選期日前投票所一覧)

こちらの情報は、そのままの形であればどのようにお使いいただいても問題ありません。
ぜひ上記をご参考にしていただき、一人でも多くの方にこの問題に関心を持っていただければと思っております。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

番町の町並みを守る会事務局

 

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