「番町の町並みを守る会」に付いて
番町の町並みを守る会は2018年5月に発足致しました。切っ掛けは高さ制限60mの二番町地区計画を変更し日本テレビ通り沿道に150mの超高層ビルを建てる計画が報じられた事でした。
この地域の住民の多くはこの計画について知らされていませんでした。超高層ビルが建設されることによりその周辺の住宅街や学校はどんな影響を受けるのか?心配する住民や生徒の保護者・卒業生などが集まり番町の町並みを守る会を発足させ勉強会を開催することに致しました。
その後現在に至るまで計20回の勉強会を開催し、節目節目で都市計画の専門家をお招きするなど「都市計画」に付いて学びつつ、区議会や都市計画審議会を傍聴し、意見の陳述・署名活動・要望書の提出などを行いました。区役所が主催する日本テレビ通り沿道まちづくり協議会に2名の委員委嘱を受けるなど地道な活動を通じ千代田区に対し住民の意見を伝えてまいりました。
特に二度に亘る署名活動では数千に及ぶ方々から署名を頂き大きな励みとなりました。また、多くの方々から活動のための寄付を頂きました。個別のお名前は記載致しませんが、謹んで御礼を申し上げます。
番町の町並みを守る会の運動が始まって約6年後の2024年3月26日、千代田区都市計画審議会は千代田区長よりの諮問に対し、日本テレビ本社跡地の「建物の高さを80m以下」とする答申を提出するとともに附帯決議において実際の建物建設に当たっては「容積率および高さを更に引き下げる」努力を促しました。詳細に付いては千代田区のHP(令和5年度第6回千代田区都市計画審議会資料の附帯決議文)をご参照ください。
番町の町並みを守る会としては、この答申を事実として受け止めますが、番町は江戸時代では武家地であり、明治以降の近代では多くの文人が居を構えた地です。現在はオフィスビルと住居が共存する地域ですが、創立100年を越す学校が7校もある文教地区でもあります。この答申が千代田区都市計画マスタープランに謳われている住宅地区・文教地区としての番町の質の向上に繋がるよう今後とも地道な活動を続けてまいりたいと思います。引き続きのご支援をお願い申し上げます。
共同代表 |
茂木七左衛門(六番町) |
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大橋智子(女子学院卒業生) |
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山本光太郎(四番町) |
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堀義人(二番町) |
2024年6月30日改訂