番町の町並みを守る会
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新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

旧年中は私たちの活動にご理解・ご協力を賜り誠にありがとうございました。今年は二番町日本テレビ本社跡地再開発計画に付いて、住民の賛否が問われる大事な年となりました。

昨年後半の動きおよび本年前半に予想されることに付いてご報告申し上げます。

先ず、昨年7月に日本テレビが二番町日テレ本社跡地の開発計画の具体的な案を発表しました。更に、日テレによる地区計画の変更提案がなされ、千代田区は二番町に新たな地区計画(高さ制限90mに緩和、容積率700%まで緩和)を定める必要があると判断しました。

この提案に対する法人も含めた二番町の地権者の意見は賛成47対反対49と僅差ながら反対意見が上回りました。

更に、本提案は昨年12月に開催された千代田区都市計画審議会での議論の結果、本年1月26日(木)に公聴会が開催されることになりました。(詳細は後からお送りする別信をご覧ください)

まさに番町を二分する議論になっております。

公聴会後、さらに千代田区住民および利害関係人からの意見書の受付が行われるものと思います。住民・通勤者・通学者・その家族からの区役所に送られる意見や要望は3月に予定されている都市計画審議会での極めて重要な審議に大きな影響を与えます。改めてご案内申し上げますが皆様こぞって意見書をご提出いただけると有り難く思います。

 

日本テレビの提案は下記の通りです。

⑴ 日テレ跡地に現行地区計画内で建物を建てた場合に許容される最大の容積率(敷地面積に対する建物床面積の割合)は530%ですが、それに対し日テレは700%の容積率を要求しています。加えて、現行の建物の高さ制限60mを90mに緩和することを要求しています。

⑵ それに対する見返りとして日本テレビが提案している地域貢献は概ね下記の通りです。
① エレベーター・エスカレーター・地下道の拡幅などのバリアフリー
② イベント広場・交通広場・地上歩道の拡幅など2500平米の広場の提供

 

上記に対し、守る会は3名の都市計画の専門家のご意見を伺った上で、区役所・日テレに対し日テレ案の代替案として以下の提案をしております。

① 日テレ提案に基づき建設される超高層賃貸オフィスビルは今の二番町の昼間人口を40%増するものです。バリアフリーはその混雑を緩和する為にも再開発ビルの価値を上げる為にも当然設置するであろうものであり、社会貢献とは言えません。
② 日テレが提案しているイベント広場は超高層ビル完成後、東側をスタジオ棟、南側に新しい超高層ビルに囲まれた日当たりの悪い空間になります。ビル風も発生します。果たして子供やお年寄りがのんびりとくつろげる空間になるでしょうか?守る会も広場は必要と考えておりますが、2500平米の広場が容積率緩和の根拠として正当化できるものではないと考えております。
③ 結論として、「これらを勘案し、現状認められている容積率530%に100%程度を上乗せすることが妥当ではないか」と問うております。これが番町の町並みを守る会が主張している「容積率633%、高さ60メートル」の根拠です。この前提でも2200平米の広場が確保できます。日テレ案と比較して300平米しか違いません。
※ 番町の森の大きさは1800平米。番町の庭はNo.4込みで800平米。(昨年11月千代田区まちづくり課に確認)

 

番町の町並みを守る会は住宅街・文教地区としての番町の静けさ・品格が保たれるよう本年も努力を続けてます。

引き続き皆様のご支援をお願い申し上げます。

 

番町の町並みを守る会

 

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