2023.06.17
平素より大変お世話になっております。
二番町地区再開発都市計画の件につき、現状をご報告申し上げます。
3月30日の都市計画審議会(以下「都計審」)で検討不十分として採決が見送られ、都計審の学識経験者メンバー6名による小委員会にて意見をまとめることになったことは、既にご報告の通りです。
これは、先般の区からの提案に対して絶対数では賛成意見が多かったものの、居住者に限れば圧倒的に反対意見が多かったことを受けてのことと存じます。皆様のお力添えに感謝と敬意を捧げます。
なお、小委員会では、6月中に検討会が開催されて意見がとりまとめられる模様でありますが、7月後半に行われる次回都計審に向けて、どのような方向になるか注目されます。
また、4月23日に千代田区議会選挙が行われました。選挙結果は下部の表の通りですが、これについては後述します。
選挙結果を受け、本件の取り進めを担当する千代田区議会の環境・まちづくり委員会のメンバーが下記の通り区議ホームページ上で発表されており、委員長は自民党嶋崎区議、副委員長は維新の会春山区議です。
千代田区議会 環境・まちづくり委員会メンバー
https://gikai-chiyoda-tokyo.jp/about/iinkai/kanmachi.html
なお、都計審の区議会議員メンバーは現時点では発表されておりません。
日テレ社は、本件事務所ビル建物高さ90メートル、2500㎡の広場を設置して、容積率を700%まで積み増すとの計画案を社内承認済として、計画変更する意向を現在までに示しておりません。守る会としては、中層・中高層の住居系複合市街地及び文教地区として落ち着いた佇まいを生かし、住宅を中心として教育施設、商業・業務施設が調和・共存したまちづくりをつくる、という都市マスタープランの精神を守る、但し、妥協しうる案として、都市再開発等促進区制度の適用は認めて容積率を633%までとし、建物高さは地区計画の60メートルを維持しつつ、2200㎡の広場を確保することが出来る筈との提言を中心に協議を続けたいと思っております。
本件の方向性を本来協議、取りまとめる役目の筈の日テレ通り沿道まちづくり協議会は、昨年9月以降全く開催されないままです。
住民の声を反映させる場として、再開を区に働きかけていきたいと思っております。今後の動きを見極めつつ、千代田区議会、千代田区担当部局、都計審に陳情なども行いたいと存じますので、今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
2023年/2019年千代田区議会選挙結果比較(公式発表)
|
今回(2023.4.23) |
前回(2019.4.21) |
投票者数 |
25,345 |
23,760 |
投票率 |
48.59% |
48.06% |
有効投票数 |
24,974 |
23,415 |
党派別得票数・得票率・当選者数(非公式集計)
|
今回(2023.4.23) |
|
前回(2019.4.21) |
|
|
得票数 |
得票率 |
当選者数 |
得票数 |
得票率 |
当選者数 |
自民党 |
9,093 |
36.4 |
9 |
12,420 |
53 |
14 |
都民ファ |
1,897 |
7.6 |
2 |
770 |
3.3 |
1 |
日本維新 |
1,775 |
7.1 |
2 |
447 |
1.9 |
0 |
共産党 |
1,574 |
6.3 |
1 |
1,841 |
7.9 |
3 |
公明党 |
1,338 |
5.4 |
2 |
1,513 |
6.5 |
2 |
立憲民主 |
1,316 |
5.3 |
2 |
1,583 |
6.8 |
2 |
国民民主 |
678 |
2.7 |
1 |
331 |
1.4 |
0 |
諸派 |
973 |
3.9 |
0 |
1,377 |
5.9 |
0 |
無所属 |
6,330 |
25.4 |
6 |
3,133 |
13.4 |
3 |
合 計 |
24,974 |
100 |
25 |
23,415 |
100 |
25 |
今回の千代田区議会の選挙結果で注目される点は、次の通りです。
ただし従来通り、番町の町並みを守る会は政治には中立で、直接関与するものではありません。
1.千代田区HPに発表されている通り、自民党当選者は2派に別れ、5名の当選者に無所属当選者1名が加わった6名の議員が「千代田区議会 自由民主党」と、4名の当選者が「千代田区議会自由民主党議員団」を、それぞれ組織している。
2.都民ファースト、立憲民主、国民民主からの5名に無所属からの3名が加わった当選者8名が「#次世代・国民民主・都民ファースト・立憲の会」を組織して、最大会派となっている。
※千代田区議会・会派紹介ページ
https://gikai-chiyoda-tokyo.jp/about/kaiha/index.html
2023.04.19
日本テレ通り超高層ビル計画の今後の行方について
勉強会では採決が見送りとなった経緯や今後予想される手続き、四番町の整備計画などを中心にお話しいたします。
Zoomでのオンライン開催となりますので是非お気軽にご参加ください。
動画リンク:
参考資料:
日時:4月19日(水)19時〜(20時終了予定)
Zoom:https://us02web.zoom.us/j/83176629402?pwd=ZEZnOThac0pjcEp0TlYwRUt3OXQ1dz09
ミーティングID:831 7662 9402
パスコード:219116
(ご挨拶・説明20分、質疑応答40分)
◆ 来週23日(日)には、今後の番町のまちづくりに大きな影響を及ぼす区議会議員選挙があります。是非、投票所へ足をお運びください。
2023.04.1
2023年3月30日に開催されました令和4年度第5回都市計画審議会のご報告いたします。
先ずは多くの方々からご協力を賜りました都市計画法17条の意見書の結果です。
全体の意見総数:3,978件※
賛成 2,853件
反対 1,088件
その他 37件
※ 席上で「賛成票のうち、在勤が何名かとの問い」があり、区から「在住・在勤・在学を必ずしも記載していない人もいるので把握が難しい」との回答あり
その内、
一番町〜六番町・麹町3丁目4丁目意見数: 938件
賛成 267件
反対 658件
その他 13件
更にその内、
二番町住民意見数:152件
賛成 62件
反対 90件
この結果を踏まえ、都計審委員の間で様々な意見が出され、その結果、この状況下で採決をすべきか否かの議論となり「本日採決をするか否かの採決」が行われました。
都計審委員20名のうち、警察と消防の関係行政機関の委員2名が「議論の中心が防犯や防災ではなく、高さ等である為、組織として関与する範疇から外れていること」を理由に退席され、都計審会長と欠席の区民委員1名を除いた16名での採決となり、区議会議員委員4名と区民委員2名の計6名が賛成し、残りの10名の委員が反対。反対多数により二番町の地区計画変更に関する採決は行われませんでした。
今後、二番町の地区計画変更については学識経験者による議論・問題点の整理の機会が設けられます。次回の都計審は7月の予定です。
意見書の提出にご協力くださいました皆様に心より感謝申し上げます。
2023.03.28
3月13日(月)締切で、千代田区議会現職議員23名の皆様へ、二番町地区地区計画改定についての賛否を伺う公開質問を実施させていただきました。
その結果を下記の通り回答順にて公開させていただきます。
来月4月23日には統一地方選・千代田区議会議員選挙がございます。
回答内容、回答有無など、ご投票のご参考にしていただければ幸いです。
【送信質問メール】
千代田区議会議員の皆様
日頃より千代田区政にご尽力いただき誠に有り難く、厚く御礼を申し上げます。
ご高承の通り、日本テレビ放送網株式会社は千代田区役所に対し二番町地区計画の変更を含む再開発計画を申請し、現在検討が続いております。本件に関して、区議会議員の皆様のお考えをお伺い致したく、下記の通りアンケートを実施したく存じます。3月13日(月)午前10時までに本アンケートにご回答頂ければ幸甚です。
【アンケート質問】
区が提案している二番町地区に関する都市計画変更に関して、賛成または反対をその理由と共にご回答ください。
【区議会議員の皆様からのご回答(回答順)】
①岩田かずひと(立憲民主党 新生ちよだ) 反対
〈その理由〉
ビル風住環境の悪化
高さ制限を守ったうえでの検証が足らない
民間一社への優遇措置
住民との約束である地区計画を破って『都市計画法第21条の2』の制度を用いて脱法的に高さ制限を変えることへの不信感
日テレは『広場・バリアフリー・歩道の拡幅』を整備することを条件に高い建物を建てようとしている。
住民の中から『それらが整備されるならばいいのではないか』という意見も聞くが、実際はそうではない。
それはむしろ逆で、それらを整備しないと高いビルが建てられないだけである。
それを偽善的に語る日本テレビも、それを後押しする区も住民の声を聞かなすぎる。
区も日テレも『地域の課題解決』『地域貢献』を声高に叫ぶが、この開発の容積緩和で日テレは一体何百億円のプラスになるのか収支予測を明らかにしていない。
多くの住人が反対しているのに区民の声を無視して強硬的に計画を進めようとしている。
そもそも公平公正中立的な第三者的立場である区が完全に日テレ側についている。
高さ制限60メートルの地に90メートルの図を日テレが出してきたのは、『千代田区から現行の規制にとらわれずに提案して欲しいと言われたので』と、日本テレビ社員が2022年2月28日の【日本テレビ沿道まちづくり協議会】で答弁しているが、この時は都市計画法第21条の2の提案はまだなかったので
当該土地の高さ制限は高さ60メートルであったにもかかわらずである。
もう区にも日テレにも、不信感しか無い。
②長谷川みえこ(千代田を紡ぐ会) 反対
日頃より町並みを大切に考えてくださり、ありがとうございます。
二番町地区に関する都市計画変更は”反対”です。
60mの高さ制限があるにも関わらず、閑静な住宅街に1社がエリアを切りとり計画変更をすれば、同様の手法を使う企業が出てくることも考えられます。
ルールを守って建物を建てるべきではないでしょうか。
③飯島和子(共産党) 反対
理由は、変更案は番町地域の町並み、日テレ通りの幅員に相応しいとは思えず、従来の地区計画を変更する合理的理由は無いからです。
④牛尾こうじろう(共産党) 反対
二番町の地区計画の変更については反対です。その理由は、街並や景観を守れないこと。周辺の住民の賛否が二分しており、強引に進めるとコミュニティの分断につながるためです。
⑤小枝すみこ(ちよだの声) 反対
〈その理由〉2000年の前後、千代田区は超高層開発の波にさらされる中、番町は60メートルでも高いという懸念がある中、日テレやクラブ関東など事業者の意向を尊重してやむなく60メートルの高さ制限で妥協したと記憶している。そして、2年前の都市計画マスタープランにも同様のルールが明記されている。今回の地区計画変更にさいし、住民ベースではあらゆる場面で反対が過半数であった。地域貢献とする駅へのバリアフリーも広場の整備も60メートルの高さ制限の中で十分可能である。このような高さ制限ある地区計画の形骸化が許されるとしたら、もはや地区計画そのものが意味をなさなくなることを危惧している。行政は公平公正であるべきで、一企業の過剰な利益を優先する高さ制限と容積緩和の露払い役をすることは、都市計画のあるべき、地方自治の本旨という点からも、安易に認めてはいけない。
⑥永田壮一(自由民主党) 賛成 ※事務局註:自由民主党議員団(12名)として
二番町地区地区計画の変更に関するアンケートに対し千代田区議会自由民主党議員団として以下の通り回答致します。よろしくお願い致します。
賛成 その理由
日本テレビの開発に際しては、地域の方々が長年に渡り要望実現のために努力をされて来たと認識しています。今後は、都市計画審議会における審議結果を踏まえて進めていくことになります。建物詳細設計につきましては地域の方々のご理解が必要だと考えています。
千代田区議会自由民主党議員団
⑦木村正明(共産党) 反対
■反対の理由
住民参加の視点から、手続きに絞って問題点を指摘したいと思います。
再開発地区計画は、協議型の都市計画という特徴があります。その運用基準を東京都がもっており、千代田区はそれを準用しています。それに従えば、事業者からの企画提案書と、それを受けて区が検討し計画を評価した企画評価書が明示されることになります。ところが、本地区計画変更の都市計画案は、以上の手続きとは異なり、事業者からの都市計画提案を受けて、区の案として提案されました。そのプロセスをみると二つの問題があると考えます。
ひとつは、事業者から提案された都市計画提案を区がどのように検討し評価したのかという経過がみえないことです。
「再開発地区計画の手引き」は、「プロジェクトのプラス側面が積極的に確保されるようにすること」とともに「プロジェクトの及ぼすマイナスの影響が適切に処理されるようにすること」とあります。
「マイナスの影響」としてはビル風など住環境の悪化とともに、既存の地区計画との整合性も問われるでしょう。地域貢献の内容をどう評価したのか、地区計画の高さ制限を超える「90m以下」を適切と判断した根拠は何かなど、開発事業者との協議内容を含む検討経過を説明する責任が区に課せられています。
「再開発地区計画」制度の創設にかかわった水口俊典氏は「計画協議のプロセスにおいて合意形成を円滑に進めるためには、法定手続き以前の段階の計画原案に関する協議内容や、その結果まとめられた条件を明示する『企画評価書』を作成して、これを公表することが適切である」(「都市計画とまちづくり」)とのべています。
企画評価書がなければ、それに代わる検討・評価した文書が示される必要があるのではないでしょうか。
いまひとつは、事業者からの提案と区の都市計画案作成の間における住民参加と、住民合意がきわめて不十分なことです。既存の地区計画は説明会から2年間、15回の意見交換会をへて都市計画決定されたものです。それは住民が決定したまちづくりルールです。
そのルールの一部を新たなものに変更することの妥当性については、本来都市計画の手続きに入る前の段階で開発事業者、千代田区、住民の三者で協議して検討されるものです。
都の「再開発等促進区を定める地区計画の流れ」では、開発事業者の提案前の準備段階から区域内の関係地権者の合意形成と、周辺市街地の関係地権者のおおむねの合意形成をもとめています。二番町の地区計画変更における住民参加と住民合意の不十分さは否めません。
区議会環境まちづくり特別委員会も二番町地区の地区計画変更に関する陳情審査をふまえ、「地域の合意形成を図っていける協議の場」の検討を区に要請しました。
先の水口氏は開発者と公共団体、住民の計画協議の内容について次のようにのべています。
「再開発地区計画制度を、容積率規制の大幅な緩和等に期待して活用しようとする開発者はそれなりの覚悟を定めて、公共側や住民とつき合う必要がある。容積率の大幅な緩和よりも自由な都市デザインと優れた開発計画としての認知を求めて、より小回りのできるプロジェクトのために、再開発地区計画制度が活用されることが望まれる」。
日本テレビ放送網株式会社が住民との協議をとおして、地域住民と共有できる「優れた開発計画」のために再開発地区計画制度を活用されることを強く願うものです。都市空間はみんなのものです。
【期日までにご回答いただけなかった議員(議員名簿順)】
① 小野なりこ(都民ファーストの会)
② 岩佐りょう子(立憲政策フォーラム)
③ 秋谷こうき(千代田至誠会)
④ 米田かずや(公明党)
⑤ 大串ひろやす(公明党)
以上
2023.03.15
[クリックでPDFを表示します]
2023.03.15
今回の意見書の提出が最後のチャンスです。
この開発計画に関する問題点をひとりでも多くの方にご理解いただきたく、以下の日程でミニ勉強会を開催いたします。
【日時】
3月16日(木)19時〜20時
3月21日(火・祝)14時〜15時
3月21日(火・祝)19時〜20時
3月22日(水)19時〜20時
(説明20分、質疑応答40分)
【場所】
麹町集会室洋室A (麹町出張所、千代田区麹町2-8)
https://www.city.chiyoda.lg.jp/shisetsu/kuyakusho/kojimachi-shukai.html
これまでの勉強会とは違い、小規模な勉強会です。お気軽にご参加いただき、疑問点などをご質問ください。
2023.03.3
1) 二番町日テレ本社跡地開発に関し賛否を問う手続きが始まります。
二番町日テレ本社跡地の再開発に関する意見書の受付が3月10日より始まります。住民の皆様一人一人の意見が番町の将来を決める鍵となります。
番町の町並みを守る会は引き続き、番町の町並みを守る立場から、このHPにてその立場から発信いたします。皆様も参考にして頂き、区役所に対し是非意見を提出して頂くようお願い申し上げます。
意見書の提出方法は下記の通りです。
① 意見書を出せる方 区民ならびに利害関係者
② 提出方法メール・ファックス・郵送・持参
③ 意見書の提出期間 3月10日(金)から24日(金)
意見書提出先・問い合わせ先は以下のリンクを参照して下さい。
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/toshi/oshirase/nibantyotiku-juran.html
2) 上記に先立ち、千代田区都市計画審議会が開催されます。
ご都合の付く方は是非傍聴下さい。本再開発計画の実態についてご理解頂けると思います。申し込みは下記のリンクより千代田区役所のHPにお入り下さい。
日時 3月13日(月) 10時より
場所 千代田区役所8階区議会第一委員会室
応募要領 千代田区HP(下記) をご覧ください。
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/toshi/shingikai/r4shingikai4.html
2023.02.19
第18回勉強会では対面・オンライン合わせて150名程の方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。
勉強会の動画記録をYouTubeにアップしましたのでご視聴いただければ幸いです。
https://youtu.be/WZDfHli1PWw
配布資料:第18回勉強会資料
来月には都市計画法17条に基づき、二番町の地区計画の変更に関する縦覧と意見書募集を行われる見通しです。
詳細が分かり次第、新着情報およびメール配信にてお知らせいたします。
ご家族、ご友人、お知り合いの方でメール配信ご希望の方は、bancho.kankyo@gmail.com まで、件名に「メーリングリスト登録希望」とご記載いただき、お名前、ご住所(◯番町など簡単なものでも結構です)をお送りください。
二番町地区の都市計画案:
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/toshi/kekaku/guidelines/nihontvdori.html
2023.02.10
2月18日に勉強会を開催することになりましたのでお知らせいたします。
第18回 勉強会
日本テレビの超高層ビル建設案
vs
番町の町並みを守る会の対案
~ 2案の説明と比較検討を行います~
日時:2月18日(土) 14:00〜16:00
対面とオンラインにて開催
●現地参加の方
場所:グロービス経営大学院3階 302(千代田区二番町5-1)
●Zoom参加の方
リンク:https://us02web.zoom.us/j/85143818246
ZOOM ID : 851 4381 8246
日本テレビは二番町日テレ所有地に90メートルの超高層ビル(テナントビル)を建設する案を千代田区役所に提出しました。2500 m2の公開広場を地域貢献として提供し、その見返りとして地区計画で定める高さ制限を1.5倍に大幅緩和を求めるものです。
番町の町並みを守る会は、公開広場を2200 m2に留め、現行地区計画の高さ制限60メートルを維持する対案を示しております。
勉強会ではこの2案を比較検討し、住宅街・文教地区である番町に相応しい日テレ通りのあり方を探りたいと思います。
クリックで詳細PDFをご覧いただけます
2023.02.8
千代田区ホームページ – 日本テレビ通り沿道まちづくり協議会 – に、先月26日に開催されました、二番町の日テレ所有地再開発に関する公聴会の「録画」および「議事録」が掲載されました。
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/toshi/kekaku/guidelines/nihontvdori.html
該当箇所は、上記HPの中の「記録の公開」です。
賛成5名(前半)・反対5名(後半)の方々が意見を述べています。
是非、ご一読又はご視聴ください。
尚、改めてご案内申し上げますが、
2月18日(土)14時~16時に、今回の公聴会でも公述人より複数回言及のありました、番町の町並みを守る会の容積のボーナスを許容しつつも高さを抑えることのできる案と、日本テレビ提案の計画案の比較解説や、その時点で考え得る今後の都市計画手続きのスケジュール見通しなどについて、グロービス経営大学院3階にて勉強会を開催いたします。
オンラインでもご視聴できるようにいたしますので、多くの方のご視聴をお願い申し上げます。
2023.01.12
二番町地区の地区計画の変更に関して公聴会が開催されます。
【開催日時】1月26日(木)午後6時〜
【開催場所】千代田区役所1階 区民ホール
公聴会で意見を述べる公述人が募集されており、番町の町並みを守る会からも何人かが「開発に反対する」立場から応募いたしますが、更に多くの方々が意見を伝える/述べる事が重要であります。皆様からも住民の声を区役所に届けていただけますと嬉しく存じます。
(『都市計画案』にある記載内容についての意見募集となっている点にご留意ください)
また、本公聴会はZoomでのみ傍聴ができます。
公述人の応募および傍聴の申し込み、並びに二番町地区の都市計画案について詳しくは千代田区のウェブサイトをご確認ください。
2023.01.12
明けましておめでとうございます。
旧年中は私たちの活動にご理解・ご協力を賜り誠にありがとうございました。今年は二番町日本テレビ本社跡地再開発計画に付いて、住民の賛否が問われる大事な年となりました。
昨年後半の動きおよび本年前半に予想されることに付いてご報告申し上げます。
先ず、昨年7月に日本テレビが二番町日テレ本社跡地の開発計画の具体的な案を発表しました。更に、日テレによる地区計画の変更提案がなされ、千代田区は二番町に新たな地区計画(高さ制限90mに緩和、容積率700%まで緩和)を定める必要があると判断しました。
この提案に対する法人も含めた二番町の地権者の意見は賛成47対反対49と僅差ながら反対意見が上回りました。
更に、本提案は昨年12月に開催された千代田区都市計画審議会での議論の結果、本年1月26日(木)に公聴会が開催されることになりました。(詳細は後からお送りする別信をご覧ください)
まさに番町を二分する議論になっております。
公聴会後、さらに千代田区住民および利害関係人からの意見書の受付が行われるものと思います。住民・通勤者・通学者・その家族からの区役所に送られる意見や要望は3月に予定されている都市計画審議会での極めて重要な審議に大きな影響を与えます。改めてご案内申し上げますが皆様こぞって意見書をご提出いただけると有り難く思います。
日本テレビの提案は下記の通りです。
⑴ 日テレ跡地に現行地区計画内で建物を建てた場合に許容される最大の容積率(敷地面積に対する建物床面積の割合)は530%ですが、それに対し日テレは700%の容積率を要求しています。加えて、現行の建物の高さ制限60mを90mに緩和することを要求しています。
⑵ それに対する見返りとして日本テレビが提案している地域貢献は概ね下記の通りです。
① エレベーター・エスカレーター・地下道の拡幅などのバリアフリー
② イベント広場・交通広場・地上歩道の拡幅など2500平米の広場の提供
上記に対し、守る会は3名の都市計画の専門家のご意見を伺った上で、区役所・日テレに対し日テレ案の代替案として以下の提案をしております。
① 日テレ提案に基づき建設される超高層賃貸オフィスビルは今の二番町の昼間人口を40%増するものです。バリアフリーはその混雑を緩和する為にも再開発ビルの価値を上げる為にも当然設置するであろうものであり、社会貢献とは言えません。
② 日テレが提案しているイベント広場は超高層ビル完成後、東側をスタジオ棟、南側に新しい超高層ビルに囲まれた日当たりの悪い空間になります。ビル風も発生します。果たして子供やお年寄りがのんびりとくつろげる空間になるでしょうか?守る会も広場は必要と考えておりますが、2500平米の広場が容積率緩和の根拠として正当化できるものではないと考えております。
③ 結論として、「これらを勘案し、現状認められている容積率530%に100%程度を上乗せすることが妥当ではないか」と問うております。これが番町の町並みを守る会が主張している「容積率633%、高さ60メートル」の根拠です。この前提でも2200平米の広場が確保できます。日テレ案と比較して300平米しか違いません。
※ 番町の森の大きさは1800平米。番町の庭はNo.4込みで800平米。(昨年11月千代田区まちづくり課に確認)
番町の町並みを守る会は住宅街・文教地区としての番町の静けさ・品格が保たれるよう本年も努力を続けてます。
引き続き皆様のご支援をお願い申し上げます。
番町の町並みを守る会